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酒と音楽と男と女 「第ニ章」 |
2001.3.4秋山 貴 |
1980年、19才春、ここから僕の酒人生が始まった。
大阪の専門学校に入学し、昼は勉学に励みながら夜はレストラン&バーでバイトを始めた。
店の先輩方に歓迎会をしてもらい飲みに連れていってもらった店で初めてバーボンという酒を飲ませてもらった。 そう、その名も"アーリータイムス"。この一杯で自分の中の酒人生が花開いてしまった。
もちろんそれまでにもおやじのサントリーOLDをくすねて飲んだり、バンドのライブの打上げで安酒飲んでゲロ吐きまくったりしていた。 その頃の自分達の中でヒットしてたのはスーパーニッカのジンジャエール割りだった。まあただ単に飲みやすいというだけだったし、色々な酒飲んでもうまいと思うことはなかった。 お酒を飲んで少し背伸びをして大人になったような気分になっていただけだった。
が、そのバーボンを、"アーリータイムス"を飲んだ時は、本当にうまいと思ってしまったのだ。
その日から少しずつ酒の飲む量も増えていき、いろんなバーボンを探していくうちに、数年のちに「酒飲秋山」が出来上がった。 22才の夏にデスペラードを開店するが、ここでももちろんバーボンである。
当時岡山でもまだまだバーボンはマイナーで酒屋にも数本しか揃ってなくて、取りあえず手に入るものから少しずつ増やしていき、店の客、特に大学生たちにどんどん薦めていった。 おかげでその当時の客はみんなバーボンへとはまっていってしまった。 客がバーボンフリークになってくると、今度は客からの注文が増えてきて、一番多い時は、100種類以上のバーボンを置いていたこともあった。もちろんその頃が自分も酒飲みのピークだったようだ。
しかし時が経つにつれバーボンフリークたちも、やれ結婚、転勤やらで1人減り、2人減り、だんだんと少なくなってきた。若者たちにバーボン教えてもなかなか飲まないし。 また自分自身もだんだん年をとると、ロックからソーダ割りになってくるし、1本飲んでいたのが半分になり…本当、ここ数年は柄にもなく体のことを考えるようになり、もっぱら焼酎ばっかり飲んでいる。
でもやっぱり最後の締めはジャックダニエル。女とタバコはやめることが出来ても酒だけはやめられない。この世の中からジャックダニエルがなくなったら死ぬしかないかなあ。 (※ジャックダニエルはテネシーウイスキー、バーボンではない。ほとんど同じだけれど)
ジャックダニエル バンザイ!!
バーボン バンザイ!!!
お酒 バンザイ!!!!
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秋山 貴 2001.3.4
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