OKAYAMA Swing Street
「チョイと背筋が寒くなる話」 酒場人語
   皆様、御無沙汰でございました。
ザ・カクテル・バー☆ステラ☆の今田でございます。
暑い日が続くかと思えば、突然、寒くなる・・・
皆様、美味しいお酒を適度にのんで、体調管理をして下さいね。
さて、今回は、チョイと背筋が寒くなる話です。
怖い話が苦手な方は、見ないで下さい。

 盛り場と言うものは、「人」以外にも、様々なものが、やって来る場所でございます。
様々なもの・・・そこにいるはずの無い、人の姿をした者。妙な音など。
古くより、酒場の店主は、人だけでなく、アンノウンも引きつけてしまうと言われています。
ただ、私自身は、あまり信じようとは思っておりません。 人を襲うような霊には遭遇した事がございませんので・・・。
ただ、人でも物でも、すべての物に、波動があり、波長が合えば、無いものも見えるといわれておりますし、人には第六感があるので、この世のもので無いものを感じる事は、おおいにあるでしょうね。
 それでは、私の酒場で遭遇したお話をさせていただきましょう。
もう無いのですが、以前勤めていた店での事。その店は、いわゆる「見える人」には、いくらでも見えてしまう・・・というお店でした。
ある時、アルバイト君が酔っ払ってしまい、店の二階で寝ていました(店は2階建て)。
数名のスタッフで営業後の片づけをしていたところ、まるで、ヒップホップでも踊っているような、かなり大きな「ドタドタッ」とした足音が2階から響いてきます。バイト君は酔っ払っておりましたので、まさか踊るとも思えませんし、お客様は居ませんし、スタッフは1階です。
バイト君がソファーから落ちて、尚且つ暴れているものと思い、2階に上がっていくと、何事も無いかのように、バイト君は寝ております。私は、彼を起こし、注意しました。
しかし酔っ払ってる彼は、完全に寝ております。それに音のしたのは、彼の居るソファーか ら離れている・・・。「まあいいか・・・」 1階に降りしばらくすると、なんと再び、 「ドタドタドタドタッ」。「こりゃ、泥棒か野良猫の仕業だ」と、私は、木の階段を上がって 行きます。
すると、私の足音のほかに、木の階段を踏む音・・・。「は???」何と、階段の2階のほうには、誰も居ないにも関わらず、確実に足音が、私に向かい降りてくるではありませんか・・・・・!!!
それでも私は上に上がって行きます。足音は降りてきます。なんと、私は、何も見えない何 かと、階段を擦れ違ったのであります・・・・。
霊感のあるお客様によりますと、2階では、それまで見えなかった人が席に座っている事 が、度々ある・・・・との事でした。
ちなみに、この店では、こんなの序の口で、数々の「お話」が、ございます・・・・。

 それでは、最後に、少しだけ暖まるお話です。
もう、時効になっていると思いますのでお話致します。
私が19歳の時、行きつけのパブが、ございました。
その日、私は、いつものように、カウンターの一番奥の壁際の席に座っておりました。
私は、不覚にも居眠りをしてしまいました。・・・と、私の顔の横で「パンパン」とカウンタ ーを叩く音。カウンターの振動さえ感じました。「ありゃりゃ寝てた・・・」
その日は、私の周りには、お客様が居ませんでした。カウンターのスタッフに、「スンマセン、 寝てました。起こしてくれたんスか??」と聞いても、「誰も起こしてないよ。」とのこと。
「まあいいか。」私は、再び眠ってしまいました。すると、再度「バンバン」と、私の横でカ ウンターを叩く音!「やっぱり誰か起こしてる!」起き上がっても誰も居ません。
私はマスターに寝ていたことを詫びました。そして誰かが起こしてくれたことも。
するとマスターは血相を変え「今田君、今日、車で来た??」といいます。
私は、車で来た事を告げると、「今すぐ帰った方がいい。早くッ!!!理由は今度、話すか ら!!!」
尊敬するマスターに言われ、車に戻ると、警察の「駐車違反のステッカーが!」すぐ、電 話をするように!と書かれております。まだ携帯も普及してなく、尚且つ酔っていた私は、 急いで家に帰り、警察へ電話しました。さんざん怒られました。しかし「今回はゆるしてや る。もう五分遅かったら、レッカーが来てたぞ!!」と、言われました。
自宅の電話のベルが鳴ります。マスターだ。「何も無かった???大丈夫????」
私は、出来事を話しますと、「早く帰ってよかったよ。前、小西君(仮名)が、今田君と同じ ように、寝てて、カウンターを叩いて起こされた時、スグに帰らなくて、事故ったんだよ。」
「え??どういうことスか??」聞いてみました。
マスターは、「あの霊は、亡くなった僕の友達なんだよ。ウチの御客サンに、何か嫌な事が起 きそうなとき、ああやって知らせてくれるんだよ。」
私は、不思議と怖くも無く、いつもの席で飲む日が少し増えました。

今回は、こんなトコでやめておきましょうか・・・。

バーって不思議な空間ですよね。私は、愛してます。

それでは、これからも、楽しいお話をさせていただこうと思っております。
御意見お待ちしております。
それでは、皆様、又、次回お会い致しましょう。

2003/07/02 今田俊則
 

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