OKAYAMA Swing Street
「バー 今昔物語」 酒場人語
 皆様、1ヶ月の御無沙汰でございました。。
ザ・カクテル・バー☆ステラ☆の今田でございます。
さて、今回は、「バー」について、私の独断と偏見で語ってまいります。

 皆様は、「バー」といいますと、どのような酒場を思い浮かべますか?
私の父親の世代では、「バー」と申しますと、女性の接客スタッフのおいでになる酒場を思い浮かべるようでございます。
私の世代でございますと、「バー」とは、いわゆる「ショット・バー」を思い浮かべる方が多いのでは?と思います。
日本では、世代により、「バー」という言葉で思い浮かべる酒場が違うのでしょうね。
当店でも、あるお客様に、「このスナックは、女の子がおらんのんか?(注・岡山弁 女の子が居ないのか?)」と、言われたことがございます。
え?スナック??女の子???当店は、カクテル・バーでございます。」とお答えしてますが.....。
「この店は、男一人で来る店じゃないな。」とか、「女の子一人で来るのは、ナンパして欲しいからなのか?」とか、正直、寂しくなる言葉ですね。

 もともと、日本に生まれた「バー」とは、私の世代が思い浮かべるような、酒と雰囲気を楽しむ酒場であったと聞いております。
しかし、お客様のニーズや他店との差別化を図る為に、女性サービス係を導入した酒場が出来たみたいです。
そして、女性サービス係のおいでになる酒場がヒットし、次々に女性サービス係を導入する酒場が増えていったものと思われます。
  そのうち、人件費と手間の削減で、ボトル・キープ制の酒場が増えていったらしいのです。
そりゃあ、楽ですよ。お客様が同じお酒を召し上がりつづけるなら、グラスの洗浄の手間が省けますし、水割りでしたら、シェイカーやミキシング・グラスを洗わなくてもいいのですから。
 しかしながら、そのようなことを続けてまいりますと、バーテンダーの存在意義の無い酒場になっていきますよね。
ですから、最近では、バーテンダーのいない、女性サービス・スタッフだけの酒場が増えているのでは?と、思われます。
男性サービス・スタッフだけの、「メンズ・パブ」、「メンズ・スナック」も、かなり増えてまいりましたね。
これも、時代の流れなのでしょうね。

 時代の流れと申しますと、私の店では、ドリンク売上の8割が、カクテルでございます。
最近、缶入りの即席?カクテルが、コンビニでも売れているようで、飲酒し始めたばかりの若者は、そこでカクテルの美味しさを知り、バーでカクテルを召し上がるようになるのでは?とも思います。
私達の世代では、カクテルを飲む男性が少なく、今の若者がカクテルを好むというのは、そこらへんなのでしょうね。

 人それぞれ、お好きなタイプの酒場があり、また、お好きなタイプの酒がある、現在は、 素晴らしい時代なのでしょうね。
気分やシチュエーションにより、様々な酒場を使い分ける事が出来ますものね。

皆様、これからもTPOに合わせて、素晴らしい酒場ライフを満喫してくださいね。

最後に、「バーテンダー」とは、「バーの優しい守り神」と言う意味がある。と言う事を付け加えておきます。

これからも、楽しいお話をさせていただこうと思っております。
御意見お待ちしております。
それでは、皆様、又、次回お会い致しましょう。
2003/04/08 今田俊則
 

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